日本で習う英語はアメリカ英語です。
「英語」とはしかし、字義の上では「イギリス語」です。
日本人は、世界ではアメリカ英語が主流だと思っている人が多いようですが、そんなことはありません。
イギリスの植民地だったところはイギリス英語の発音で話します。
もちろん、この二分法は大雑把な話ではあります。
アメリカ英語を日本人が倣うときに気を付けるべきは、いかにも英語の特徴らしいあのR音です。
具体的には、音節末のR、laterやwater、furtherなどにある R音のことです。
これらはイギリス英語では消失しています。
問題なのは、日本人がアメリカ発音で英語を覚える際、やたらめったらどこにでもRを入れる危険があることです。英語っぽく聞こえますので。
しかし、このRは本当は要らないのです。イギリス発音にはありませんから。
私は、高校まではアメリカ発音で練習していましたが、或る時を境にイギリス発音に切り替えました。
それはともかく、イギリス発音はアメリカ人に権威的に聞こえるのでしょうか。
スターウォーズでは、悪の帝国側の人間はなぜかイギリス英語を話します。
マイケル=ジャクソンの「スリラー」のナレーションがなぜかイギリス英語です。
嫌味なんですかね。