韓国語には、例えばpという破裂音に、平音・激音・濃音という三種類の別があります。
中国語にも似た区別がありますが、中国語の有気音は韓国語の激音に、中国語の無気音は、韓国語の平音と濃音に該当します。
これを耳から習得することは困難ですが、音声学的な知識を使うと楽に区別ができるようになります。
よく、紙を口の前に持ってきて、「平音は紙が少し動く」「激音は紙が大きく動く」「濃音は紙がほとんど動かない」という説明が載っていることがあります。これでは区別ができません。
より正しくは、「平音は子音と母音の間に息だけの時間(気音)を置かない」「激音は子音と母音の間に息だけの時間を積極的に置く」「濃音は、子音と母音の間に息だけの時間を置かず、更に子音に声門閉鎖を加える」です。
声門閉鎖を意識する練習が必要になりますが、時間は大してかからないでしょう。
中国語には、平音と濃音の区別がないので、これらを混ぜて使って構いません。